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        写実絵画②
        2021/12/15
        一宮市を拠点に、ウェルカムボードや"赤ちゃん画"などオーダーメイド制作を中心に活動しているRAINBOW AIRBRUSH(レインボーエアブラシ)です。
        前回の続きで、今回は写実絵画を描く意義についてお話ししてみたいと思います。
        前回の記事『写実絵画①』を読んでから今回の記事を読んでくださいね。)

        写実的に描くことは時間もかかり根気の必要な作業です。
        ホキ美術館に展示されているような写実絵画は、完成までに数カ月、もしくは数年という長い時間をかけて描かれています。
        一方、今や誰でも気軽にスマートフォンで高画質な写真を撮ることができるし、画像編集ソフト・アプリを使えばその写真をアート作品に仕上げることもできます。
        そんなデジタル全盛の現代において超アナログな写実絵画を描く意義はどこにあるのだろうということを、ずっと考えてきました。
        ホキ美術館のウェブサイトの『写実絵画について』に以下のような記述があります。
        写実絵画は写真のようだとよくいわれます。しかし、写真は一点から見た画面、いわゆる単眼ですが、人間の眼は両眼なので、視差によって遠近を知覚します。人間が見ている空間と写真が表現する空間とはおのずと違ってきます。人間の目で見たままを描いているのが写実絵画といえます。
        つまり、写実絵画はあくまでも絵であって写真ではないのだから、写真でいいじゃないかという論理は成り立たない、ということだと思います。
        また、写実的な表現を得意とする画家の永瀬武志さんがウェブ上のとある連載記事のなかで次のように書いています。
        この絵は写実画ではあるのですが、制作している本人としては、絵画でしかできない工夫を画面の中にいろいろと注ぎ込んでいます。ぱっと見ただけでは、写真のように思われるかもしれませんが、画面がオリジナリティーを持って、どんどん自立してきている実感があります。(中略)その実感が得られているからこそ、ぼくは自分の作品に価値や意義を見出すことができて、描くことを続けていられるのだと思います。
        つまり、写真を再現している作業のようにみえて実は、描き手のオリジナリティが注ぎ込まれて写真とは別の存在に自立していく、ということだと思います。
        確かに、よくInstagramで他のエアブラシアーティストの人物画をみるのですが、写真のような絵とひとくくりにされるかもしれないけど、私の描く人物画とも違うしそれぞれ個性があります。

        同じように写実的に描いても出来上がりが違ってくる、その違いはどこからくるのでしょうか。
        技術的な違いはもちろん、それは絵の対象との向き合い方からくるのではないでしょうか。
        シンプルに再現度の高さを追求して描く人もいれば、絵の対象に恋心のような気持ちを抱きながら描く人もいれば、絵を贈る相手を想いながら描く人もいると思います。
        そうすると自ずと絵の出来ばえが変わってくるんだと思います。
        再現度が高く写真のような絵といわれる写実絵画ですが、描き手によって、また描き手の姿勢によって個性が生まれるから、写真でいいじゃないかという論理はまったく成り立たないー写実絵画を描く意義、写実絵画の価値はここにあるのではないでしょうか。

        私の場合、ウェルカムボードや"赤ちゃん画"のような依頼をいただいて描くイラストに関しては、依頼者の方がオーダーに込めた想いを想像し、そこに寄り添って描いています。
        またそれ以外のオリジナルイラストに関しては、描いている対象を愛でるような気持ちで描いています。
        高い再現度をめざしてはいますが、それが一番ではないですね、私の場合。
        それが私の描くエアブラシアートの個性になっているのかもしれません。

        赤ちゃんの成長を写真で残すことももちろん素敵ですが、とびきりの一枚を撮ることができたら、その一枚を"赤ちゃん画"にすることでさらに特別な一枚にするのはいかがでしょうか。
        ご依頼、お待ちしております☆
        写実絵画②
        写実絵画②